皆さんはザックを選ぶ際、なにを基準に選んでいますか?
- 見た目のかっこよさ
- 機能面の充実
- 手頃な値段
など、ザックを選ぶ基準は人それぞれだと思います。
今回紹介するdeuter(ドイター)ザックの評判について、『見た目のかっこよさ』という点においてあまり良い印象を持っていない人が、実は一定数います。

人によってはそのように見られている部分もあります。
しかし、そんな見た目のマイナスイメージを払拭するくらい、deuterザックは他のメーカーにはない機能と特徴を持っており、その中でも『背面通気性システム』はまさにdeuterならではの機能ではないでしょうか。
そのような個性を持つdeuterザック。
この記事を読むことでdeuterザックのイメージをいい意味で裏切れるのではないか、
そう思っているので是非最後まで読み進めていってもらえればと思います。
こんな方におすすめ
- 登山ザックを探している
- deuter(ドイター)のザックに興味がある
- deuter(ドイター)のザックはダサいと思っている
目次
Deuter(ドイター)とはどんなメーカーなのか
出典:deuter
deuter(ドイター)とは、郵便局の業務用袋の製造から始まったのが最初とされるドイツのメーカーで、登山用ザックを100年以上ものあいだ作ってきた、いわば老舗と呼ばれるブランドです。
1938年、アイガー北壁という、「世界有数の、登るのが難しい岩の壁」を初登攀した際に、ドイター製のザックが使われたことからその高い性能が広く知れ渡りました。
また、近年はリサイクル素材を積極的に使用するなど、自然環境に配慮する姿勢にも注目されています。
deuter(ドイター)ザックの特徴を紹介
deuterのザックをよく知らないといった方のために、ここではdeuterザックの特徴を3つ紹介したいと思います。
①背面通気性システム
出典:deuter
「deuterといえば!」な特徴として『背面通気性システム』がまず挙げられます。
簡単に説明すると、ザックと背中の間に空間を設けて、登山時にかく汗を効果的に逃して快適性をあげるというシステムになっています。
通気性を考えたメッシュ構造のパネルを使用。
今では他メーカーでも使われているこのシステムを最初に取り入れたのがdeuterで、その技術は今もなお進化し続けています。
例えば、ザックの重さが一番かかってくる肩まわり。
肩に荷重をのせるショルダーハーネスという部品一つをとっても、厚みを変えたり形状を変えたりしながら、より良いものを追求しています。
②腰回りの安定性が高い
出典:deuter
荷物を詰め込み重くなったザックを背負う際に、登山用ザックは “腰で背負う” ことで肩まわりにかかる負担を軽減させるように作られています。
「腰で背負う」とは、ウエストベルトを腰骨の位置でしっかり締めて荷物の重さを腰骨で支える背負い方のことをいい、これは長時間歩くためには非常に重要な背負い方になっています。
Deuterのザックはウエストベルトに適度な厚みを持たせることでクッション性と安定性を高めており、これによる腰や肩にかかる疲労具合の違いは、以前にdeuterのザックを持っていた筆者も感じることができました。
③機能性に対して値段がリーズナブル
これはザックを選ぶ際に、重要なポイントの一つとなってくる部分ではないでしょうか。
あれこれと機能が充実したザックはどうしても値段が高くなってしまうもの。。
高いということはそれだけの価値があるということで仕方のないことだと思います。
でもdeuterのザックは、他メーカーとほぼ同じような機能や性能なのに、値段が比較的安価に設定されているものが多いのです。
これは本格的な登山用ザックを買おうか悩んでいる人には嬉しい!
「このメーカーが大好きだから」や「この機能が絶対欲しいからこのザックを選ぶんだ」といった こだわりを持っていないのであればdeuterのザックを検討する価値は十分あると思います。
またdeuterのザックは、通常2000円近くはするレインカバーが付属でついてくるモデルもあり、これも嬉しいポイントですね。
deuter(ドイター)のザックがダサいと言われる理由
まず結論から言うと、deuterのザックはダサいとは個人的には思いません。
機能や性能も十分で、背負う人のことをしっかり考えたザックだと思いますし、どの世代でも持つことのできる安定したザックだといえます。
では、なぜ「deuterのザックはダサい」というフレーズがついてくるのか。
いろいろ調べていくと、二つの理由があることがわかってきました。
- おしゃれを優先する人には向かない
- 聞いたことのないマイナーな名前
それぞれ見ていきましょう!
おしゃれを優先する人には向かない
実際にdeuterのザックを見てもらえればわかると思いますが、実に堅実なデザインをしています。
正直いって派手さはないかもしれません。
でも登山ザックに求めるものは機能や性能であり、派手さはあまり必要ないかなと思っています。
(もちろん好みはありますし、好きなカラーのザックを使うとテンション上がるのもよくわかります)
また、おしゃれは前面に出していくよりも、ほどほどにやるのがいいのではないかと個人的には思っています。
最近のdeuter(ドイター)のザックはスタイリッシュでかっこいいものになってきました。
聞いたことのないマイナーな名前
deuter(ドイター)という名前は、登山をしない人には聞いたことがないくらい、馴染みのない名前ではないでしょうか。
でも、deuterの歴史や機能・性能を知っていくと、このザックの魅力がわかってくると思います。
そういった背景を知りながらdeuterのザックを背負う人って、いわば『本物を知っている人』であると思いますし、とてもカッコいいですね!
もし、気に入ったメーカーのザックがあるのであればそちらを買うのがいいでしょう。
でも、『本物の』ザックを選びたい人は、このdeuterのザックを候補に入れてもいいのではないでしょうか。
ダサくない!deuter(ドイター)のかっこいいザック4選
「deuterのザックのことはよくわかった。じゃあどんなザックがあるのか教えて」という方のために、ここからは
- フューチュラ 26(日帰り用)
- エアコンタクトライト40+10(一泊二日用)
- グラビティ エクスペディション 45+(アルパイン用)
- フリースケープ プロ 40+(バックカントリー用)
この4つのザックを紹介していきたいと思います。
フューチュラ 26(日帰り用)
出典:deuter
日帰り登山向けの方に紹介したいのがフューチュラ 26です。
“フューチュラ” はラテン語で「未来」という意味で、“26”というのはザックの容量を表しています。
日帰りの用途で使うなら十分なサイズ感ではないでしょうか。
ココがおすすめ
· deuterザックの特徴でもある「背面通気性システム」
· ザック内は一気室構造だが、フロントアクセスジッパーにより荷物の取り出しは容易。
ココが気になる
· 重量は1400gと、同じ容量のザックと比べると少し重め。
· ウエストベルトは腰で背負うためについている感じではなく、歩いている時の揺れを抑制するレベルのもの。
[口コミ]
· フロントとサイドに使われているストレッチ素材はあまり耐久性がないかも。
· このクラスのザックとしては装備が充実している(レインカバーもついている)
エアコンタクトライト40+10(一泊二日用)
出典:deuter
こちらは一泊二日の登山に適したザックになっています。
ザックの剛性が高くハードな使用にも十分耐えられるのと、背中や肩周りに使われている厚めのパッドが身体にフィットすることで、重さを感じさせないザックになっています。
ココがおすすめ
· 二気室構造になっているので、下の方にある荷物も取り出しやすい。
· レインカバーがついている。
· エアコンタクトシステムを使っていて背中の汗蒸れを低減している。
※エアコンタクトシステムとは、通気性の高いフォームを採用しパックの安定性を高めると共に発汗を最大15%抑制できるシステム。
ココが気になる
deuterザックの特徴でもある「背面通気性システム」を使っていないことからくる、背中の汗蒸れが少し心配(個人差はある)
そのためにエアコンタクトシステムを採用しているが、排熱性は背面通気性システムに比べ多少劣る。
[口コミ]
背負っているときのフィット感は抜群。背面通気性システムでないので通気はあまり良くなく蒸れる。
グラビティ エクスペディション 45+(アルパイン)
出典:deuter
次に紹介するのは、登山とクライミングを組み合わせたスタイルで人気のアルパインクライミング。
そこで使用するのを目的に作られたザック『グラビティ エクスペディション』です。
無駄をそぎ落とした軽量なグラビティ エクスペディションは、アルパインクライミングに求められる軽さと快適な背負い心地という相反する機能を融合したザックになっています。
ココがおすすめ
· 背面パッドの厚みを30%増やしている。
· 二気室構造。
· トップリッドや内蔵フレームは取り外し可能でさらに150gの軽量化ができる。
· 重量は950gと軽い。
ココが気になる
背面通気性システムではないので背中が蒸れやすい可能性あり。
[口コミ]
レインカバーがついていないのが残念。
フリースケープ プロ 40+(バックカントリー)
出典:deuter
最後に紹介するのは、雪山登山をしながら、ザックにくくりつけたスキーやスノーボードを使って斜面を滑り降りる「バックカントリー」と呼ばれるスタイルに適応するために作られた『フリースケープ プロ』になります。
ザックにスキーやスノーボード、スノーシューを装着しても使い勝手が良いのが条件となっています。
ココがおすすめ
· スキーやスノーボード、スノーシューを取り付けたままでも背面側から荷室にアプローチ可能なバックアクセス機能を備えている。
· クランポンやアイスアックス2本も外付可能。
· 背負ったまま開閉できるサイドポケット。
· 重量は1500g。
ココが気になる
背面通気性システムではないので背中が蒸れやすい可能性あり。
[口コミ]
縦長のスタイルと背中に密着するようなフィット感で、ターンの時にザックが振り回される感じがない。
まとめ
いかがでしたか。
ザックひとつをとっても機能や性能の違いなど様々あり、調べてみると新たな発見がいくつもあってとても面白かったです。
今回はdeuterにスポットライトを当てて紹介させていただきましたが、登山ザックのメーカーはまだまだたくさんあります。
お気に入りのザックを見つけたら、ぜひそれを背負い、山へと足を運んでもらえたらと思います。
読者様の山歩きが素晴らしいものとなりますように。
いじょっ!
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