Hiking

【オリンピックで話題】クライミングへのいざない【初心者必見】

 

1.外岩への夢

 

東京オリンピックで正式採用される事もあり、昨今のスポーツクライミングは大流行りです。全国にクライミングジムが充実し、どこも賑わっています。

老若男女のクライマーが壁に張り付いてそれぞれの課題に挑んでいますね。

そしてその課題の延長に「外岩でのクライミングをやりたい!」と夢見ている方も多いと思います。

 

そんなあなたの為にこの記事では、室内クライミングを始めた方が夢の外岩クライミングへチャレンジするまでの行程を解説します

 

 

2.「ルートクライミング」をやってみよう

 

 

先ずは今、通われているクライミングジムで、装備やロープワーク、登攀技術をしっかり学んでステップアップする事をお勧めします

スポーツクライミングは、大きく分けて

 

・ボルダリング

・ルートクライミング

・スピードクライミング

 

がありますね。

 

ボルダリングとルートクライミングの違いはロープを使うか使わないかの違いになります。

ボルダリングは5m以下の壁を登るクライミングです。落下してもふかふかのマットが守ってくれます。

 

ルートクライミングはさらに高いルートをロープで確保しながら登るクライミングです。

外岩を夢見るなら「ルートクライミング」を経験して、どういう仕組みで人は上へ上へと登って行けるのかという仕組みを覚えましょう

 

どのように登るかという登攀技術とは別に、ビレイ(確保)の仕方、ロープワークを学ぶ事が、外岩への道です。

 

ルートクライミングには「トップロープクライミング」と「リードクライミング」があります。

 

トップロープクライミング

 

先ずはトップロープクライミングからの練習となります。

トップロープとは、トップ(目的地)からこれから登ろうとするあなたの元までロープが垂れてきている状態をいいます。

トップロープではロープワークなど考えずに、如何に登り切るかという自分のクライミングに集中できますね。

しかし、少し視点を変えてみましょう。外岩であればどんな状態でしょうか。

クライミングジムでは、トップ(目的地)にロープが自動セットされます。

トップロープがかかり、地上でビレイヤー(確保者)があなたを確保し、あなたはトップ(目的地)に向かって登っていきます。

しかし外岩では、誰かがそこまで先に登って、その位置(上)から、これから登ろうとするあなたをビレイ(確保)してくれているという状態にある事を意識してください。

つまり、クライミングジムではトップ(目的地)ですが、本場の外岩ではそれはピッチポイント(目的地)なのです。まだまだそこはトップではなく、登攀の途中です。

ちょっとややこしいですね。リードクライミングをすると少しづつ意味がわかってくると思います。

 

リードクライミング

次に、リードクライミングを説明します。

リードクライミングとはあなたが先頭になってルートを伸ばすクライミングです

 

➀登っては壁に打ちこまれたボルトにヌンチャクをかけて、そのヌンチャクにロープをかけます。

②また上に登ってはボルトにヌンチャクをかけて、そのヌンチャクにロープをかけます。

 

➀②の連続で、ヌンチャク、ヌンチャク、次のヌンチャクへと、ルートを伸ばしていきます。

もちろん、地上ではビレイヤー(確保者)があなたを確保してくれています。

途中であなたが落下しても、そのヌンチャクをかけた場所で、ロープがハーネスに結ばれているので、あなたは止まります。逆にいえばヌンチャクをかけた場所まであなたは落ちます。

つまりは登りながらヌンチャクにロープをしっかりとかける事が、自分の命を守る事となります。ヌンチャク、ロープ、ハーネスの繋がりと、落下しても止まる仕組みを覚えましょう。

そして、外岩では当然、あなたもビレイヤー(確保者)になる必要があります。

クライミングとは信頼する仲間との命と命を繋いだ遊びです

ビレイの仕組みもしっかりと覚えましょう。

 

4.スポーツクライミングから外岩へ

 

ここまで外岩クライミングをやってみたいという夢を抱えているあなたに、クライミングジムでのどのような意識を持って練習するかを説明してきました。

ルートクライミングを練習して、ビレイも覚えました。ヌンチャクにロープをかける技術も習得しました。高所への恐怖もありません。そんなあなたは外岩への夢は広がるばかりでしょう。

さて、外岩の最初は各地にある「ゲレンデ」と言われるフリークライミングの練習場になると思います。全国各地にはいろいろなゲレンデがありますが、クライミングジムのような営利施設ではない場合がほとんどです。

ですので、最初はそのゲレンデを知っている人に連れて行ってもらう事になるでしょう。

なんでもそうですが、より深く楽しむには人と人との繋がりが必要です。クライミングジムでの友人やジムの店員からの情報。また、山岳会やクライミング組織への入会も考慮するといいでしょう。

楽しさと安全の為にも、人のつながりが大切となります。

 

 

5.さまざまな外岩

 

自然の岩にへばりつくクライマーの動画や画像を見ると、とても人間業とは思えませんね。

しかし、そんなに恐れる事はありません。

外岩のクライミングと言っても様々あります。

初心者がはじめに体験するのは、ある程度の整備されたゲレンデとなるでしょう。

先人が様々なルートを切り開き、ポイントポイントにボルトやハーケンが打ってあります。それぞれにルートに名前があり、決められたルートでの岩登りとなります。

いわゆるフリークライミングです。

 

また、岩そのものを楽しむフリークライミングと、登山の中に岩があるアルパインクライミングがあります。

アルパインクライミングは、登山装備を担ぎ、ギア(登攀道具)をつけて、時には道具を利用した人工登攀の技術を用いて登ります。

 

初心者は先ず、ゲレンデでのフリークライミングが入門となるでしょう。

大変危険に見えますが、アルパインクライミングや沢登りやバリエーションなどの臨機応変な応用力はさほど必要としない為に、危険は少ないと思います。

思い切ってチャレンジしてください。

 

6.室内クライミングジムと外岩の違い

 

先ずは、室内クライミングジムでクライミングの最低限のノウハウを学んで、いよいよ外岩への挑戦となります。

しかし安全第一に整備されているクライミングジムと、自然の外岩では感覚が全く違うので注意が必要です

室内クライミングでは、登る事が目的で、途中での落下は当然の含みリスクですね。一か八かの思いきったムーブをしますよね。しかし外岩ではそれは絶対に危険です。「絶対に落下は許されない。」という意識での登攀が必要です。

また、ビレイ(確保)技術を習得しなくてはなりません。

室内クライミングジムでのビレイ(確保)技術の習得は当然ですが、外岩では先ず、自分が落下しないように確保する必要があります。セフルビレイと言います。最初の最初はそれを間違えなく行う事を肝に銘じておいてください。

セルフビレイの細引き紐と、メインロープが絡まらぬよう上手くさばいてください。

また、あなたがリードで登って、ピッチポイントにつけば、今度はあなたがそこからセルフビレイをとって、次の仲間をビレイする事になります。これが室内クライミングジムでは練習できないのです。上部でビレイをして下部にいる仲間を確保する技術となります。

登攀を楽しむ事はもちろん大切ですが、外岩では登るより先ずビレイ(確保)技術をしっかりと習得しましょう。

 

もうひとつ、確実に覚えなくてはならない技術があります。懸垂下降です。

上部のビレイポイントから、ハーネスにロープをつけて下降する技術です。

登り切れば懸垂下降で下りてきます。

ちょうど、ビルの窓清掃員がビルを下りる技術です。(筆者はビルの窓清掃の仕事をしていた事もあります)

 

そしてシューズにも注意が必要です。

室内クライミングでのシューズであれば、ある程度、足にフィットした小さいシューズの方が登りやすいという方も多いでしょう。小さくて痛くても、自分が登る時でなければ、シューズを脱いでいてもかまわないので問題ありません。

しかし、外岩となると、何時間もクライミングシューズを履きっぱなしになります。よって、長時間履き続けても痛くないシューズが大前提となります。

室内用のクライミングシューズと外岩用のクライミングシューズを別々に購入する事も考慮しましょう。

 

さあ。いよいよ外岩です。思い切り楽しんでください。

 

 

7.フリークライミングとアルパインクライミングの違い

人間の夢とは果てしないもので、室内クライミングジム、外岩ゲレンデで練習を積むと、もっと大自然の岩に挑みたくなるものです。

アルパインクライミングです。

挑む相手が大自然であれば、先人のボルトもありません。

ゆえに、フリークライミングのように先人の打ってくれたボルトにヌンチャクをかける技術だけでは対応できないのです。

樹木や岩に捨て縄で支点を作ったり、時には雪面でピッケルを使用してアックスビレーする必要があります。

どうしても視点のとれない場所であれば、自分が視点となり肩がらみで確保をする事もあります。

その為には様々なビレイを臨機応変に使える技術と経験が必要です。

アルパインクライミングは総合力です。

 

 

8.アプローチシューズ

大自然の岩場であれば、そこまでのアプローチが必要です。その岩場まで行くアプローチシューズが重要となります。岩場はクライミングシューズを使用するので、そのアプローチシューズはザックの中となります。つまりなるべく軽く邪魔にならないものが望ましいのです。

そういう意味ではスニーカーを多用します。

が、実際のアルパインクライミングとなると「その岩の取りつきまでのアプローチの方が核心」という事は多々あります。時には残雪をアイゼンを履いてのアプローチをする事もあります。そういう意味では、アイゼンもワンタッチアイゼンではなく、スニーカーにも長靴にもつけられるアイゼンを選択する方が汎用性は高いです。

アプローチでの事故も充分に考えられますので、時には重さを度外視しても安全第一で軽登山靴を利用する選択も充分にあると思います。

当然、アプローチから岩場のクライミング。そして下山までを含めた全てがアルパインクライミングです。

安全第一で楽しみたいものです。

 

 

9.まとめ

 

ここまでクライミングジムに通い始めた初心者が「外岩でクライミングをやりたい!」という漠然とした夢を実現する行程を説明していました。

室内クライミングジム、ゲレンデフリークライミング、アルパインクライミングとレベルアップします。

それらはそれぞれ繋がっていますが、それぞれはそれぞれで楽しめます。それがクライミングのおもしろいところです。

あなたはどのクライミングを楽しみますか?

 

あなたのクライミングを安全第一で思い切り楽しみましょう!

-Hiking

© 2022 URBAN HIKE