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【ガチ初心者必見】富士山登山の持ち物はこれだけ持っていけ!!【保存版】

こんにちは!たかぺいです。

みなさんご存知のように、富士山は日本一の山です。

3776mという標高はもちろん、山の姿の美しさ、世界遺産であること、そして葛飾北斎の浮世絵やお札をはじめ様々なものに描かれてきた日本の象徴である富士山。

一度は富士山の頂上に立ってみたい、富士山からご来光を拝んでみたいと思っている方も、たくさんいることでしょう。

一生に一度は富士山に登ってみたいけれど、どんな服装で登ったらよいの?どんなものを持っていけばよいの?と不安に思っている方、お任せください

こんな方におすすめ

  • 富士山登山に最低限必要なもの
  • どんな服装で登ればいいの?

1章  富士山頂でご来光が見たい!!

富士山登山は、登山レベルとしては初級に位置付けているガイドブックもあります。

ロッククライミングや、危険な岩場を歩くということがないからです。

しかし、長時間の歩行、標高の高さによる高山病の心配など、これまでほとんど山に登ったことがない人にとっては、決して簡単な山ではありません

体力をしっかりつけて、最低限の準備はして、あこがれの富士山からのご来光を拝みましょう

 

富士山登山は、弾丸登山と呼ばれる、0泊2日の登り方があります。

これは、夜5合目を出発し、夜間に登り続けて、日の出前に頂上につき、ご来光を拝んでから下るというものです。

仮眠をとらないので疲れがたまり、急に高度を上げるので高山病にもなりやすく、危険な登り方といわれており、お勧めしません。

 

一般的には、

午後の早いうちに五合目を出発し、7合目から8合目くらいまでゆっくり登り、早めに山小屋に到着して宿泊し、仮眠をとってから、午前2時ごろに頂上に向けて歩きはじめ、午前4時から5時頃の日の出に間に合うように登頂して日の出を待ち、ご来光を拝んでから下山するという登り方です。

ゆっくりと高度を上げていくことで徐々に体を高地に慣らしていく登り方で、高山病を防ぐためにもお勧めです。

 

富士山登山で多くの方がイメージするのは、頂上でのご来光でしょう。

大変神秘的で、つらいのぼりを頑張って登ってきてよかったと、心から思えるものです。

 

でも、富士山頂は標高3776mです。

下界は真夏、毎日30度越えの暑さなのに、頂上の夜明け前は0~5度が普通です

8月でも氷点下になる日もあり、氷が張ることもあります。

 

ご来光を頂上で待っている時間が寒かったと話す人は、けっこう多いです。

 

中には、「頂上ですごく寒かったから二度と富士山には登りたくない。」と言っている友人もいます。

 

せっかく苦労して時間とお金をかけて登るわけですから、いい思い出を残してほしいなあと思います。

 

素晴らしい富士山登山のためには、「出発地点5合目の登山シーズンの平均気温が9度~13度、頂上では真冬の寒さ」ということをよく考えて、服装や持ち物を準備することがとても大切です。

 

2章 富士山登山の服装は?

コロナ以前のことですが、富士山にはたくさんの外国人も登っていました。

すべての外国人がというわけではないのですが、半袖・短パン・スニーカーで、背中には何も背負わず、軽快に登っていく、肌の白い元気そうな方が多く、大丈夫なんだろうかと、不安を感じていました。

 

安全な富士山登山のための服装として、これだけは、ということを書いてみたいと思います。

まず、服装として大切なのは速乾性と動きやすさです。

 

パンツ

動きやすい服装というとデニムパンツにTシャツを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、デニムは足を上げにくく、乾きにくいのでNGです。

パンツは伸縮性のある生地、そして速乾性のある生地を選んでください

 

フルレングスのパンツがおすすめですが、スパッツにハーフパンツというスタイルも最近多いです。

動きやすくていいですが、高度が上がると寒くなるので、ジッパーで長さを変えられるパンツは便利かもしれません

長さが変えられないタイプだけどハーフパンツがよければ、寒い時はレインウエアのズボンをはいて、温度調節を忘れずに。

山スカートは、富士山のような岩場のある山には向いていません

特に富士山の岩場では渋滞になりやすいので、自分のすぐ後ろ(すぐ下)に、登山者がいます。

下の人が、目のやり場に困るんじゃないかと思いますよ。

シャツ

Tシャツでも、ポロシャツでも、ハーフジップシャツ(胸元がファスナー開きになっているシャツ)でも、前開きの普通のシャツタイプの物でも、動きやすいものならば構いません。

半袖でも、長袖でも、どちらでもよいですが、日焼けが心配な人は長袖にしましょう。

半袖にしたいけど、寒さが心配という人は薄手の長袖のパーカーなどを重ね着できるように、ザックの上のほうに入れておいてもよいです。

 

大切なのは、パンツ同様速乾性です。

木綿のTシャツは、汗をよく吸って着心地がいいですが、山ではNGです

登山では汗をものすごくかくのですが、木綿は乾きにくいため、汗でぬれた水分が体を冷やしてしまいます。

速乾吸湿と書いてあるものや、ポリエステル素材の物などを選びましょう。

また、衣服を脱いだり着たりしての体温調節はとても大切です。

薄手のパーカーやレインウエアなどを、暑さ寒さに合わせて脱いだり着たりしてください

汗をかくのは暑いからなので、脱ぎます。

寒くなったら着ます。汗をかいたまま我慢していると、汗冷えのもとです。

 

5合目が2300~2400m、頂上が3776m、1300mも標高差があります。

標高が高くなるほど、涼しくなりますから、汗冷えを防ぐためにも面倒がらずに調節しましょう。

下着

シャツについて書いたのと同じ理由で、速乾性のあるものをお勧めします。

肌に密着するので、シャツ以上に大切です。

最近は量販店でも速乾吸湿を売りにしている下着を扱っているので、木綿の入っていないものを選びましょう。

化学繊維が苦手な人は、少々お高いですが、メリノウールがおすすめです

ウールといっても下着用に作られているので、薄くてすべすべして触り心地もいいですよ。

消臭効果もあるということなので、化学繊維が大丈夫という人にもお勧めします。

夏でも暑いということはありません。

モンベルのスーパーメリノウールL.W.シリーズが他の有名メーカーの物よりは安いです

半袖シャツとショーツ・トランクス・ブリーフ、ソフトブラなどがあります。

メリノウールは汗をかいてもさらっとしているので速乾性があると思っていたのですが、汗を繊維の中に閉じ込めて、皮膚と接触しない構造になっているので、汗冷えに効果的なのだそうです。

どんな高級品でも、冬用の下着は選ばないでください。

帽子

熱中症対策と日焼け対策なのでお好きなものでよいですが、山では風に飛ばされないようにすることが大切です。

ひもやゴムがついていなければ、洋服の襟と帽子を止めるクリップをつけてください。

飛んだ帽子を取ろうとして滑落したら大変なことになります。

もし、帽子が飛ばされたら、取りに行くのはあきらめてください。

私は以前、サンバイザー(ひさしだけで、頭頂部には何もないタイプ)で槍ヶ岳に登った時、下山後、頭のてっぺんがやけに痛いと思ったら、重度の日焼けをしていました

しばらくの間、髪をブラシでとかすのさえつらかったです。

トレッキングシューズがおすすめです。でも、富士山のほかに登る予定はないし…という方は、履きなれたスニーカーでもよいと思います。

5合目で、レンタルもしていますよ

靴下

厚めのソックスがおすすめです。厚めのソックスがなければ、2枚重ねでも。靴擦れの防止になります。

ソックスも、木綿ではないほうがいいですね。

参考スマートウールの靴下はなぜ快適?メリノウールの魅力とおすすめ商品を紹介!【登山初心者必見】

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手袋(軍手)

ロッククライミングほどではありませんが、岩場があります。

岩に手をついて登るときなど、登山用の手袋や軍手があったほうがいいです。

また、日焼け予防にもなります。

 

3章  富士山登山の持ち物は?

あれもこれも持っていきたくなるかもしれませんが、荷物はなるべく少なくしましょう

荷物が重いと、体力を消耗します。

絶対に必要なもの

ザック(リュックサック) 20~30リットル

普段使っているリュックや家にあるリュックが使えるようなら、わざわざ購入しなくても大丈夫です。

登山用でなくても大丈夫です。とはいえ、結構な荷物なので、ナップザックのようなロープで背負うタイプは、ひもが肩に食い込んでつらいのでおすすめできません。

大きさは20~30リットルぐらいがちょうどいいです

肩に当たる部分が太くてクッションのあるものや、背中に当たる部分が痛くないものなどが、長時間背負うには楽です

 

参考【アルパインクライマー必見】お洒落でかっこいい!大容量の登山ザック5選を紹介します!【雪山でも使える】

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レインウエア

これが、一番大事です。

ポンチョやレインコートではなく、上下に分かれたものを用意してください

ポンチョやレインコートでは、足元がぬれてしまいます。

ビニールのカッパは弱いので、岩にこすれて破れてしまうかもしれません。

雨が降らなくても、防寒着にもなるので、レインウエアは役に立ちます。

 

ゴアテックスなど高価なものでなくていいので、お値段の許せる範囲の中で一番透湿性の高いものを選んでください。

ワークマンでも、ホームセンターでも売ってます

 

透湿性というのは、自分がかいた汗を、外に逃がしてくれる機能です。

ビニールのカッパは透湿性がないので、雨にはぬれませんが、自分の汗で下着やシャツがぐっしょりとぬれることもあります。

何のためのカッパなんだ!!と思うことになります。

 

お金がある人は、山用具の専門店で透湿性のより高いものを選んでください

ゴアテックスでなくても、性能の良いものがいろいろあります。

参考【アルパインクライマー必見】街着でも使えるおすすめのハードシェル6選!【被らない】

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防寒着 フリース、ライトダウン

頂上の夜明け前の気温を考えると、シャツとレインウエアだけでは寒いです。

薄手のフリースかライトダウンジャケットのどちらかは防寒対策として持っていくとよいでしょう。

スペースがあって、寒がりな人は両方でも構いません。

 

水 最低1リットル

水分補給用です。

スポーツドリンクでも、お茶でも構いませんが、炭酸系は開栓すると泡が吹きこぼれるので避けたほうがいいです

とりあえず1リットル用意して、飲んでなくなった分は補給しましょう。

富士山は、売店がたくさんあるので、足りなくなる前に売店で購入してください。

標高が上がるごとに値段も高くなりますが、すべての飲み物を背負っていくのは大変です。

500ミリのペットボトル2本で下山まで大丈夫という記事を時々見かけますが、それは少なすぎます。

天候などで、結果的に1リットルしか飲まなかったということはあるかもしれませんが、最低1リットルというのは、歩き始めの時に最低1リットル持っていきましょう、という意味です。

必要な水の量は、体重×活動時間×5(ミリリットル)です。

 

ヘッドライト

夜間に歩く人は、必ず持って行ってください

懐中電灯やスマホのライトではだめです。

山小屋泊まりでも、出発するのは午前2時くらいで、真っ暗です。

岩場を登っていくので、両手が使える状態にしておかなければなりません。

持っていく前に、電池の確認をしましょう。

予備の電池を持っていくと荷物になるので、新しい電池に入れ替えて持っていきましょう。

 

行動食

休憩の時に食べるおやつを持っていくとよいです。

飴やチョコレートなど、簡単に食べられて、カロリーの高いものがおすすめです。

ツアーで行く人は、登山ガイドさんがちょこちょこ休憩をとってくれますが、5~10分間と短いので、水分を取ったらさっと食べて出発というイメージです。

お菓子も売店でも売っています。

 

お金・小銭

富士山は、トイレが有料です

100円玉を20枚は用意しておきましょう。

また、けがをしたり病気になったりして急にお金が必要になることもあるので保険証と予備のお金も持っておきましょう。

 

予備の靴下

雨に降られると、靴下がぬれてしまう可能性が高いです。

雨でぬれてしまった時のために、靴下の予備はザックの底に入れておきましょう。

ザックのスペースに余裕があれば、同様の理由で下着の予備もあったほうがいいです。

ビニール袋に入れて、防水対策をお忘れなく。

 

日焼け止め

男性も、日焼け止めを使用することをお勧めします

富士山は木陰がありません。

登山道は森林限界より高いところがほとんどなので、木が生えていないのです。

さえぎるものがなく直射日光が強いので、日焼け止めは必須です。

 

ティッシュペーパー

トイレに行くときは、トイレットペーパーまたはティッシュペーパー持参です。

普通のポケットティッシュで大丈夫ですが、下山まで使用することを考えて、必要量を持っていきましょう。

 

ごみ袋

ゴミ箱はないので、自分が出したごみは自分で持ち帰ります。

 

必要な薬

毎日飲んでいる薬や、これがないと心配という薬だけ、小分けにして持っていきましょう。

けがや靴擦れ用にばんそうこうを持っておくとよいです。

小さめのチャック付き袋に入れて。

 

マスク

砂ぼこり対策にもなります。

 

タオル

汗拭き用です。

絶対持っていきましょう。

 



 

あった方が便利なもの

ウエストポーチ

貴重品は常に身に着けていられるように、ウエストポーチなどにお金を入れておくとよいです。

そうすれば、ザックを置いてトイレにも行けます。

 

汗拭きシート、ウエットティッシュ、化粧落としシート

山小屋では、お風呂がありません。

水は大変貴重です

ですから、手洗いはなるべくウエットティッシュで済ませ、体は汗拭きシートで拭うとさっぱりします。

日焼け止めクリームは化粧落としシートで落としましょう。

これらも、なるべくコンパクトに持っていきましょう。

化粧落としシートは、使う枚数プラス予備を、ジッパー付きの小袋に入れていけば場所を取りません

 

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スマホのバッテリー

山小屋では、自由に使えるコンセントはない場合が多いです。

充電切れが心配ならば、予備のバッテリーを持っていきましょう。

富士山には基地局が整備されているので、スマホはつながります。

 

ザックカバー

ザックの中の物は、それぞれビニール袋に入れておけば、雨でぬれる被害は避けられます。

しかし、レインウエアを着ていても、ザックはぬれます

ザックがぬれてしまうと、雨がやんでレインウエアを脱いだ後、ぬれたザックを背負って歩くことになります。

背負ったまま着ることができるレインウエアもあるようなので、それでもいいと思います。

 

サングラス

目を保護するには、あったほうがよさそうです。

 

カイロ

ご来光を待つ時間の防寒対策として。

 

携帯用折り畳みマット

クッション素材でできていて、縦に4つに折りたたむことができるマットです。

30㎝四方くらいで、お尻一つしか載せられません。

でも、ザックの横のポケットに収まる大きさなので、さっと敷いて、さっとしまえます。

ごつごつした石の上でも、少しは快適に座れます。

雨の跡の濡れた石の上でも、腰を下ろせます。小休憩の時に大きなシートは広げられませんが、これならさっと出せるので、らくちんです。

 

スパッツ(登山用ゲイター)

スパッツというと、タイツのようなものを想像するかもしれませんが、ここでいうスパッツは、靴の中に雨や砂が入り込むのを防ぐための物です。

足首カバーのようなもので、靴の上からつけます。

富士山の下山時に砂や小石が多い道を歩くので、あったほうがいいといわれますが、つけている人のほうが少ない印象です。

 

なくてもいいけど、持って行ってもよいもの

ストック(トレッキングポール)

個人的には、絶対必要なんですが、じゃまになるという意見も多いです。

下りはストックがあったほうが楽です

じゃまだといわれるのは、岩場でストックを両手に持っていると危ないので、ストックをたたんでザックにしまわないといけないからです。

岩場は結構渋滞しているので、立ち止まってストックを縮めたり、しまったりの動作は正直面倒くさいです。

 

また、その作業の最中に誤ってストックを落としてしまう可能性もあります。

大変危険です。

ストックの扱いに慣れない初心者には向いていないということなのかもしれません。

 

でも、私のストックデビューは富士山登山でした。

ドキドキでしたが、使ってみるとこんなに楽なものがあるなんて!と感激しました。

以来、どの山に登るにもストックと一緒です。

 

登りも楽です。岩場ではしまいます。

あと、金剛杖に焼き印を押してもらおうと思っている人は、ストックは必要ありません。

 

携帯用酸素

始めて富士山に登った時は、いろいろ本を見て(その頃はスマホがなかった)、酸素を持っていったほうがいいらしいと知り、小さいものを一本持っていきました。

しかし、使いませんでした。

ガイドさんが、「酸素に頼ると、頂上までずっと酸素が必要になるから、僕のツアーでは酸素は禁止。少しずつ高度を上げていくから大丈夫!!」とおっしゃり、本当に大丈夫でした

酸素を吸いながら登ると、小さなボトル1本ではとうてい足りません。

売店では売っていますが、富士山価格で素晴らしいお値段です。

お守りとして持っていくのは、ありかもしれません。

 

どうしても必要なら、五合目のロッカーに入れておくもの

登る前に、登山に必要ないものはすべてロッカーに預けて、身軽に登りましょう。

下山後の着替え・お風呂セット

下山後、お風呂に入る予定があるのなら。

 



まとめ

最低限といいながら、たくさん書いてしまいました。ポイントは、

〇着たり脱いだりで体温調節

〇服装は速乾性

〇レインウエアは透湿性

〇水分補給

〇トイレ用に小銭とティッシュ

〇防寒対策

〇ヘッドライト

この7つです。

 

そして、何よりも必要なのは、長時間歩ける体力です。

富士山登山が決まったら、日ごろ運動しない人は、付け焼刃でもいいので、体力づくりをしましょう。

 

楽しい富士山登山になりますように!!

 

 

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